報告「デモでアピール!!2024包括的反差別法をつくろう」
(2024年9月28日開催)
ここ数年恒例となっている、「デモでアピール」を今年も実施しました。
室内集会では、一般市民の方たちに私たちの活動が伝わらないという思いから、人が集まる場所で、ミニ集会を行った後、デモをする企画です。今年も、新宿アルタ前でミニ集会を行いました。
今回は実行委員会の段階から、関連団体に参加していただき、予定では10団体、実施は9団体の方に短時間でしたが、アピールをお願いしました。
1, 朝鮮学校差別問題・・・在日本朝鮮人人権協会から、こども基本法や条例ができ、子どもは平等であると謳われているのに、朝鮮学校への酷い差別が横行している。差別を許さない取り組みをともに進めていこう。
2,日の丸・君が代強制問題・・・君が代裁判を闘う原告から、10・23の都教委通達の不当性を国連でも勧告している。裁判闘争への支援を。
3,アイヌ民族の人権回復・・・アイヌ民族の衣装を着たアイヌ料理店{ハルコロ}を営む店主からアイヌ民族を先住民族と認めたが、実質的な人権回復はなされていない。アイヌ差別を許さない闘いに協力してほしい。
4,琉球・沖縄の軍事植民地化問題・・一坪反戦地主会から、145年前に日本の軍隊によって琉球国が侵略され、沖縄県が設置。以来、沖縄は日本政府によって軍事基地化された。基地の集中は現代版の人種差別であり、国連勧告で政府は沖縄の人々と話し合うよう勧告されているが、実現していない。
5,日本軍「慰安婦」問題・・・全国行動の代表から、現在の状況が報告され、政府はいまだに「慰安婦問題」を認めず、それどころか、ドイツに設置された「少女像」さえ、撤去させるなどの許しがたい対応をしていることに怒りを共有 してほしい。
6,改悪入管法・・・FREE USHIKUのメンバーから自分の過去にあった学校での教師から受けた暴行についてなかったことにされた経験の話から、子どもはブラックボックスの中にいることに注目しよう、名古屋収容所で殺されたウシュマさんについて誰も責任を取っていないことに怒りを、さらに今回はよりひどい入管法になっ ている。
7,朝鮮人強制動員問題・・・日本製鉄元徴用工裁判を支援する会から、韓国大法院では、日本製鉄に補償するよう判決が出されたが、1965年の日韓請求権協定で解決済みとして、日本製鉄は損害賠償せず。徴用工裁判に支援を。
8,原発問題・・・被ばく労働を考えるネットワークより、原発事故後デブリ取り出しが行われているが下請けのそのまた下請けの労働者は何の社会保障もない状態で危険な仕事をさせられている。放射能汚染で白血病になっても補償どころか東電は切り捨てている。危険な作業を中止させ人権と命を守るよう訴える。
9,部落差別問題・・・部落解放同盟から、袴田事件の次は石川さんの再審。61年訴え続けている石川さんの無罪を勝ち取ろう、そして鳥取グループからのネット上での差別拡散を止めていこう。
最後に、主催者の朴金さんから、国連が何度も日本政府に勧告している国内人権機関の設置・個人通報制度・差別禁止法の制定を実現を目指し、12月10日には議員会館で国会議員も共に考える集会を行う予告がありました。
ミニ集会の後は、新宿界隈のデモを行いました。日本語・英語・朝鮮語の3か国語による、マイクアピールとシュプレヒコールは、道行く人を振り向かせ、効果的だったと思います。
この報告には一坪反戦地主会の機関紙の投稿された青木初子さんの記事を引用させていただきました。ありがとうございました。
( 文責 森本孝子 )