2025年10月28日火曜日

国連・人権勧告の実現を!

-すべての人に尊厳と人権をー



12 月 10 日 <水>


目的室


2025 年


PM 5時~7時

※通行証配布 4時半より


事前申込不要、参加費無料 ※賛同金について裏面


衆議院 第二議員会館1階 多目的会議室

第 13 回・世界人権デー集会

包括的反差別法をつくろう!


すべての国や社会で平等と無差別を普遍的に実現するためには、包括的な反差別法の

制定が不可欠です。その信念のもと、国連は『包括的反差別法制定のための実践ガイド』

を作成しました。このガイドはすべての人に向けて作られたものであり、日本語版は国連

の許可を得て、国際人権 NGO・反差別国際運動(IMADR)が作成しました。ガイドの中で

は、世界各国や地域における法制度、具体的な取り組み、注目すべき判例などが豊富に

紹介されています。

今回の集会では、この日本語版の作成に携わり、「実践ガイド」連続ワークショップを

主催してきた IMADR 事務局長代行の小森恵さんをお招きし、日本社会を差別のない、人権

が尊重される社会へと変えていくための具体的な方策についてお話しいただきます。

ぜひ、ご参加ください。



反差別国際運動(IMADR)事務局長代行。人種、民族、社会的出身、

ジェンダーなどを理由とした差別の問題に、国際人権の切り口から取り

組み、足元から現状を変えることを追求している。IMADR は、2023 年、

国連「包括的反差別法制定のための実践ガイド」の日本語版を出し、

2024 年に実践ガイド連続ワークショップを開催した。

発言:ご出席の国会議員から

特別報告:1朝鮮学校差別問題 2入管法改悪の現状 3婚外子差別の現状

※今回はユーチューブの同時配信ができませんので、ぜひ会場へお越しください。なお、実施後の

ビデオ配信がきまりましたら、下記ブログにてお知らせします。

 1.講演タイトル


「包括的反差別法」 私たちは求めます


2.肩書き


反差別国際運動(IMADR)事務局長代行


3.プロフィール

人種、民族、社会的出身、ジェンダーなどを理由とした差別の問題に、国際人権の切り口から取り組み、

足元から現状を変えることを追求している。IMADRは、2023年、国連「包括的反差別法制定のための実践ガイド」

の日本語版を出し、2024年に実践ガイド連続ワークショップを開催した。





|主催|国連・人権勧告実現を!実行委員会
お問合わせ📞 090-9804-4196(長谷川)

[E メール] jinkenkankokujitsugen@gmail.com [ブログ] https://jinkenkankokujitsugen.blogspot.com/

 7、改悪入管法


織田朝日さん (SYI 収容者友人有志一


同)

悪法としか言いようのない入管法が十分な審議もなく、一方的に強行採決されまし

た。外国人政策は益々厳しくなり、今年は強制送還が更に増えてきました。帰れない

事情のある人たちはいつ捕まり、無理やり帰されてしまうのかと恐怖に怯えています

今年の夏にお父さんだけ強制送還され、仕方なく高校進学を諦め帰国する子がいま

す。この事をきっかけに、他の家族も次々と帰国の準備を始めていますが、誰も望ん

でのことではありません。日本で生まれた子もいるので、他の国など行ったこともな

く、やむにやまれずの辛い選択なのです。

仮放免者は免許の更新もできなくなります。入管法とは関係ないのに、周りが気づ

かないうちに自民党が一方的に決めたことです。どこまで締め付ければ気が済むので

しょうか。

 川口市で暮らすクルド人たちのヘイトスピーチがネット上で激しくなりました。や

ってもいない事件までもクルド人のせいにしてでっち上げます。その勢いは激しく「

川口市はクルド人に支配された」「夜、女性は道も歩けない」と嘘がばら撒かれ、そ

れをまた本気で信じる人もいます。次第にネットだけでなく、現実でもクルド人は子

どもを含め、日本人に盗撮されたり、「国に帰れ」「法律がなければ殺してやりたい

」などと暴言を吐かれたり、暴力を振るわれることも増えてきました。そしてクルド

人だけでは飽き足らず、まるで娯楽のように、立場の弱い外国人たちを攻撃している

危険な現状にあります。

 私たちは、このような状況を決して許すことはできません。

 3、日の丸・君が代強制反対


田中聡史さん(日の君裁判原告)


東京都立の特別支援学校で教員をしている田中聡史です。

私は、教員という仕事を通じて、差別のない社会、誰もが平和に生きることのできる社会を作

りたい、と願ってきました。

2003年に発出された「10・23通達」に基づく校長からの職務命令は、私にとって耐えがたい

ものでした。卒業式・入学式において、「日の丸」に向かって起立し、「君が代」を斉唱せよ、

という職務命令です。

これらの旗や歌は、日本政府によるアジアに対する侵略戦争や植民地支配のシンボルです。「

君が代」斉唱時に、「日の丸」に向かって起立し、敬意を表すという所作は、私にとって、平和

に生きる権利を否定し、民族差別を肯定する行為なのです。

私は、卒業式・入学式に参列した際、私の歴史観と良心とに照らして、どうしても「君が代」

斉唱時に起立斉唱することはできませんでした。その結果、職務命令違反で懲戒処分を受けまし

た。

私は、5件の減給処分と2件の戒告処分の撤回とを求めて、都立高校の教員らとともに2021年

に「東京『君が代』裁判第五次訴訟」を提訴し、今年7月、東京地裁で判決が出されました。

私に対する判決は、減給処分5件のみを取り消す、という部分勝訴でした。戒告処分は取り消

されず、「10・23通達」は違憲である、という私達の主張も認められませんでした。 私たち

原告は、高等裁判所に控訴しました。全ての処分の取り消しと、「10・23通達」の撤回を求め

て、高裁で争います。ぜひご注目ください。

 10月26日には、「学校に自由と人権を!10・26集会」が、日比谷図書文化会館で開催されま

す。また11月21日には、「セアート勧告と東京の教育」という集会を、都議会棟の2階会議室に

て行います。

 今年は、第二次大戦終結から80年になります。しかし、今なお、世界で多くの人々が戦争によ

って傷つき、苦しんでいます。そのような現実の中で、私たちは誰もが平和に生きることの出来

る社会を作ることを目指しましょう。そのためにはどうすれば良いのかを考え、共に学び、行動

しましょう。

 自民党総裁になった高市氏は、97年の法務委員会で民主党案について「高齢化、少子

化、犯罪の低年齢化、こういった問題に悩む今の時代こそ、家族の絆が大切」「我が国の

家族と社会に取り返しのつかない影響と混乱をもたらす」「通称使用をオーソライズする、

これで事足りる」と改正に反対しました。28年も前のことです。夫婦同姓を強制して、少子

化や高齢化、教育の充実ができたでしょうか。世の中の問題が、選択的夫婦別姓を認め

ないことで全て解決するかのような詭弁を弄してきたのが高市氏です。高市氏は、選択的

夫婦別姓が実現しそうになると、別姓反対のツールとして「通称使用」論を持ち出していま

す。

さて、選択的夫婦別姓を求める請願が初めて提出されたのは、50年も前の1975年です

。国民の請願権は、憲法で保障された基本的人権の一つです。過去の請願は十分な審

査もされず、国会会期末に不採択にされてきました。国連の各人権委員会からも繰り返し

是正勧告されています。

国会では、「人権政策」は重視されていません。人権に関する法整備は多くの場合、強

い使命感を持つ議員が、党内調整や官庁との折衝に汗をかき、実現させてきました。しか

し、選択的夫婦別姓は長い間、使命感とは関係のない「政局」という力学の中で、政治的

な駆け引きの手段にされてきたという不幸な歴史があります。人権の問題は政局にせず

、党派を越えて最優先で解決するべきです。

選択的夫婦別姓は当事者だけの問題ではありません。国家観や歴史観に深く関わっ

ています。保守派には、国家の最小単位は家族だという価値観が存在します。国家が「

元首」を頂点としたヒエラルキーによって支えられるように、家族も「家父長」の姓で統一さ

れた三角形で構成されるべきだという考えが、根強く残っています。こうした価値観は、妻

という一個人に、姓を変える不便さや、不利益という「犠牲」を押し付け、それを家族の絆

、といった言葉で美化しているにほかなりません。

ある学生から「選択的夫婦別姓は大きな問題ではないと思う」と言われたことがありま

す。選択的夫婦別姓は、たとえ誰かが別姓を選択したとしても、他の人に害は及びませ

ん。ですから「あなたにとって大きな問題ではないかもしれないけれど、実害がないのだ

から困っている人に協力してくれないか」と話すと「目からうろこが落ちました」と賛成してく

れました。

漠然と「同姓がいい」と考える男性の多くは、「自分の姓は変わらない」ことを無意識の

うちに前提としています。しかし「妻が姓を変えたくないなら自分が変える」という覚悟のな

い人が、別姓に反対するのは傲慢ではないでしょうか。

選択的夫婦別姓は人権の問題です。結婚を機に膨大な名義変更作業に追われ、結婚

や離婚で姓が変わることに悩む女性はたくさんいます。人権問題を「遠い話」と考える人

も多いです。困っている人を法的に救済するには多数派のコミットが不可欠です。

今、衆議院で継続となっている民法改正案は、高市内閣なら廃案の可能性が高いです


。選択的夫婦別姓の実現は、多様な社会や少数者の意見が尊重されるかどうかの試金

石です。多くの人に賛同いただき、民法改正を実現させるために手を携えて頑張りましょ

う。

3、アイヌ民族の人権


谷口 滋 (ペイレ・ウタリ会)


新大久保にアイヌ料理店「ハルコロ」を開いている宇佐照代さんにアピール

をしていただく予定でしたが、函館のイチャルパ(慰霊祭)に参列のため今日

参加できません。代わりに首都圏でアイヌ民族の権利実現などの活動をしてい

るペウレ・ウタリの会の私、谷口滋よりアピールさせていただきます。

 皆さんご存じのように、6年前「アイヌ施策推進法」が可決成立しました。

この法律は、アイヌ民族が日本の先住民族であることを第1条にかかげ、第4

条には、「何人も、アイヌの人々に対して、アイヌであることを理由として、

差別することその他の権利利益を侵害する行為をしてはならない。」としてい

ます。

しかし、アイヌ民族に対する差別、偏見、ヘイトスピーチは後を絶ちません

。札幌地下街で、「アイヌ民族はもういない」などの展示を行う団体や、杉田

水脈元衆議院議員のように国連でアイヌ衣装を着てアピールするアイヌ女性を

「コスプレおばさん」と言ったりした差別が横行しています。

ここ東京には、古い調査ですが2000人以上のアイヌ民族の方々が住んで

います。首都圏では5000人以上のアイヌ民族が居住していると言われてい

ます。しかし、アイヌ民族に対する過酷な差別から、アイヌ民族だと名乗れな

い人もたくさんいます。誇りをもってアイヌ民族と名乗ることのできない現実

があります。日本の先住民族アイヌは法律ができた今も自らのアイデンティテ

ィーを奪われ続けているのが現実です。

11月2日には首都圏在住のアイヌ民族と琉球民族がともに集う「チャラン

ケ祭り」が中野で開催されます。11月15日には、18:30から品川駅前

のきゅりあん小ホールで「アイヌ感謝祭」が開催されます。ここには、台湾の

先住民、ニュージーランドのマオリ族なども参加します。ぜひみなさんの参加

を呼びかけるとともに、共にアイヌ民族の権利確立にとりくむことを呼びかけ

てアピールを終わります。ありがとうございました。