UPRの対日審査ってなに?各国から日本への人権勧告
~国連人権理事会の普遍的・定期的審査~
2017年11月、 国連人権理事会で日本に対する第3回目の普遍的・定期的審査( UPR)が行われました。前回(2012年)の審査では、 世界79の国・ 地域から日本に対し174の人権勧告がありました。 第3回目となる今回は、 前回を上回る106の国や地域から218にのぼる勧告が出され、 その後の作業部会で報告書案として採択されています。
主な勧告だけでも、日本軍「慰安婦」への謝罪と補償、 朝鮮学校の「高校無償化」、障害者権利条約の履行、 包括的な差別禁止法や国内人権機関の設立、アイヌ民族及び琉球・ 沖縄の人々の社会・経済・文化権等の権利の保障、 移住労働者権利条約の批准、外国人技能実習制度の改善、 特定秘密保護法や報道の自由への懸念、死刑制度廃止、 原発事故避難者への支援継続、個人通報制度の批准、 刑事手続きや被拘禁者の処遇改善など、とても多岐にわたります。 そして日本は、前回・ 前々回の勧告をほとんど実施していないという指摘もされています 。
日本政府は、2018年3月に開かれる人権理事会までに、 各国から出された勧告を受け入れるかどうか、 その可否を表明する予定です。私たちは日本政府に対し、 これらの人権勧告を受け入れ、 この日本における人権侵害状況を速やかに改善するように強く求め ます。
今回の学習会では、この国連人権委員会の普遍的・定期的審査( UPR)について、 日本弁護士連合会の国際人権問題委員会副委員長として尽力されて いる、北村聡子弁護士を講師に迎えお話をしていただきます。
このような形でUPRについての話を伺える事はあまりなく、 今回は貴重な機会ですので、ぜひ皆さま奮ってご参加ください。
◆講師:北村聡子さん(弁護士/日本弁護士連合会・ 国際人権問題委員会副委員長)
◆日時:2018年1月29日(月) 18:30~20:30
◆会場:スマイルなかの 4階 多目的室
中野駅北口より徒歩7分(中野区中野5-68-7)
◆主催:「国連・人権勧告の実現を!」実行委員会
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